実は主人と別居する直前まで、私は何かわからないものに取りつかれていました。
息子の1歳半健診で保健師さんの前で立ち上がれなくなるほどに泣き崩れているのに、「何が原因かわかりません」と訴えていました…。
もしかするとどこかに偏った表現があり、不安や不快感を抱かれる方がおられるかも知れませんが、誰かを批判したり差別したりするつもりはまったくありません。
専門家ではないので、あくまで一個人の感想として見ていただけると幸いです。
カサンドラ症候群と気づくまで
週3回の息子の通院が辛いのだと思い、息子の病院の近くに息子とふたりで引っ越そうとしていました。
するとそれまで「ここは会社が借りた家だから」と引っ越しに猛反対だった主人が「俺も連れてって」と言い出しました。
一度は病院の近くに家が決まりかけていたのに、すべてくつがえされ…。
結局は病院まで息子の手を引いて、徒歩で20分はかかる、主人の通勤に便利な場所に引っ越しが決まりました。
そして、引っ越し手続きに行った市役所でもらった、「子育てに悩んでいませんか?」というリーフレットの相談先一覧を見ました。
私自身、週3回も小児科に通って、先生や看護師さんに相談させてもらっていました。
子育てにおける悩みはほとんどないということに、そこで気づいてしまったのです…。
逆に、病院にいる間は、「いつ倒れても誰かが助けてくれる」と思うことで安心して過ごしていました。
通院疲れはあったものの、そこからくる眉間の重みではないことに気づいてしまったのです。
実は息子が生まれてから、毎週末、主人と怒鳴り合いの激しいケンカを繰り返していました。
週末に真夜中まで言い争いをして、月曜の朝から息子の病院に行くと疲れ果てていました。
そこから水曜日の病院までは、起き上がることができないぐらいに寝込んでしまっていたのです。
息子がお昼寝するときは、自分も隣で寝ていないと身体がおかしくなりそうでした。
いつも前にのめり込みそうに頭が痛く、眉間に何か重いものが乗っかっていて、ずっと灰色の景色を眺めていた気がします…。
カサンドラ症候群と気づいて別居へ
「これはたぶん、息子が原因ではない…。」とやっとそのことに気づいた時、主人から「もしかするとアスペルガーかも知れない」と言われました。
検索した結果、すべて当てはまりました。
私はそれによる二次障害のカサンドラ症候群だということがわかりました。
そこまで気づいているにも関わらず、まったく言いたいことは伝わらず、ひたすら繰り返される怒鳴り合いのケンカ、深夜まで続く言い争い…。
「相手が変わることはない」と、思い知らされたのです。
あまり詳しくは書きませんが、「なんで(息子と主人)ふたり分のお茶碗しか運んでくれてないの?」と聞くと「だって俺、手、ふたつしかないもん」と言われるのです。
発達障害ということを理解した、今でこそ言い返すのはこらえますが、それまでは「それでも父親なんか?」とイライラが止まりませんでした。
わからない頃は「なんで子どもの前でそんなこと言うん?」「私の気持ち、わかってるん?」と言ってしまい、「違うって!俺の話聞いてよ!」といきなりモラハラスイッチが入り、怒鳴り散らされるのでした。
いつも同じ言葉の繰り返しで「俺だってがんばってる」「俺は生きてる価値がない人間だ…」「俺の話、聞いてよ…」
私が怒っているのに「俺、俺、俺…」。
今、考えたら、会話ができていないのですから、疲れきって当然なんです。
止めるのに大声で「また始まるんか!黙れや!」と怒鳴り散らし返すのが私の仕事になっていました。
ところがその10分後、「まあ、落ち着いて話そうよ」とコーヒーを淹れられるのです。
そして仕事のグチやあちらの言い分を聞いて、本人が納得するまで、真夜中まで通じない話し合いが続くと、被害者のように「眠いから寝ていい?」と言われるのです。
叫び散らす私を見て息子は怖がり近寄って来なくなり、旦那に抱きしめられているのです。
平日よりも週末が孤独であり、地獄でした。
「世の中から週末なんてなくなればいいのに」と何度も何度もつぶやいていました。
友達にLINEしながら「あと〇〇時間でお盆休みが終わるねん!」とカウントダウンして、お互い励まし合っていました。
今、初めて文章にして書いてみたのですが、イヤイヤ期絶頂の息子を育てながら、そら倒れるわ…と思いました。
毎日ガチガチに緊張しながら暮らしていたのだと思います。
何か言い返すと「どうせ俺が邪魔なんやろ?」と言われるので、「わかってるんやったら消えてくれ!」と言ってしまいそうになるのを必死でこらえる日々…。
なんであっちだけ自由奔放に言いたい放題で、翌日普通に起きて会社に行けるのか、不思議でたまらない毎日でした。
新しい本だそうです。読んだことはないのですが…。
カサンドラ症候群を乗り越えるために
今までは、これは旦那が抱える問題なので、私がここに書くべきではない、文章にすべきではないと考えていたのです。
ただ、私がそれを乗り越えるには、書くべきではないのかと考えるようになり…。
これは旦那の人生ではなく、私の人生なのだと思うことがやっとできるようになりました。
2か月ほど前にオープンでツイッターを始め、同じような境遇の人をツイッターやブログで見かけるたびに、何も言えない自分にイライラしていました。
もしかするとこの経験を伝えていくことで、どこかで救われる人がいるのではないかと考えるようになりました。
専門家ではないので詳しくはわかりませんが、今までアスペルガー症候群という特性を持ちながらも、奥さんに自分中心に生活を合わせてもらっていた人が、子どもが生まれることで子どもと奥さんに生活を合わせなければいけない立場になる…。
その反転が上手くコントロールできないがために起きていることだと思うのです。
奥さんにとって、一緒にいるのに手伝ってもらえなかったり突然逆ギレされる疲労感や孤独感は、自己肯定感や本来ママ自身が持っているはずのポジティブな気持ちをすべて奪ってしまうのです。
こないだも年末にお煮しめを作って味見してもらったら「こんなもんちゃう?」と言われました。それだけで傷ついていることに、相手はまったく気づかずに息子と笑いながら遊んでいるのです。
「もしかするとカサンドラ症候群かも知れない」と思うだけで、生きるのが少し楽になることは確かだと思います。
気づいた瞬間、自分はアダルトチルドレンだと知り、毒親という言葉にも苦しめられることになりますが…。
今は息子が笑顔でいられることが私の中の最優先課題だと思って、やんわりと距離を置きながら過ごしています。
私自身、別居直後から市役所の人権相談に通っていました。
たくさんのケースを見てこられた職員の方が「別居してご主人本人の生活を取り戻させてあげるだけで少しマシになると思いますよ」と言ってくださいました。
そこで、別居ではなく単身赴任だと言って、現状をよく理解していない主人に無理矢理仕送りさせて、別居生活に踏み切ることにしました。
「単身赴任」と言いながら、法律で定められるギリギリの「婚姻費用」しかもらっていませんが…。
当時の私には、お金なんてどうでもよくて、市役所の職員さんのその言葉を信じて、あの場から逃げ出すしかなかったのです。
ADHDで注意欠如もある主人からケガをしてはいけない息子を守る方法は、別居しかないと考えたのでした。
別居した瞬間、結婚11か月目から15年近く抱えていた筋緊張がどんどんほぐれ始め、夜中に筋が「バチッ」と音を立てて緩んでいくようになりました。
そして3日前に、再び怒鳴ってしまったのでした。
そんなこんなで2年半ほど前に、一方的に家出して別居したのですが…。
実は3日前、今までこらえてきたものを全部掘り返す勢いで、思いっきり怒鳴り散らしてしまいました。
「土日や3連休に来られると疲れるから、春休みに来てくれる?」と頼みました。
「3連休明けの火曜日は、○○(息子)が嫌いなお弁当給食と病院がある日やから、ゆっくり休ませといてあげたいねん」と…。
すると突然スイッチが入り、「俺に来て欲しくないんでしょ?」「シーツなんて洗わなくていいやん!」「日帰りでいいから!」「春休みなんて社会人にはないんですけどね!」とモラハラ的セリフを息子の前で連発し始め…。
「黙れや!!オマエ中心ちゃうんや!この子に合わせろや!!」と、ぶちかましてしまいました…。
私自身、だんじりが走るところで生まれ育ってはいますが、本来、そこまで強い言葉を使うことはありません。
ひたすらグチャグチャ言い続けるので、「出て行ったるから、ひとりでどーにかせぇや!」と叫ぶと「〇〇ちゃん(息子)どうするんよ?」と焦りだしたので、「オマエがひとりで育てろや!!」と言うと「そんなんできへんやん…」と…。
2年半前に泣きながら、当時2歳半の息子を連れて、新しい病院を探してひとりですべての生活を立ち上げなければいけなかった時に言えなかった一言を、大声で吐き出してしまいました。
「せやからなんでオマエが出ていかんねん!!」と…。
そこからはもう、覚えていませんが、「あの日」言えなかったことを言いまくって、帰ってもらいました。
息子の前では絶対にやりたくないと思っていたので、ものっすごい罪悪感に襲われ…。
3日たった今も、寝込みたいぐらいに心がメチャクチャになっています。
テレビを見ても、ブログを書いても涙が止まりません…。
今までカサンドラ症候群と言われるうつの状態で、考えもまとまらずにフワフワしていた私…。
息子が好きなとーちゃんでいてもらうために、絶対に笑っていよういう覚悟で毎回挑んできたはずのに…。
いつも息子がいちばん欲しいおもちゃを買ってくれるサンタさんに仕立ててきたつもりやったのに…。
「もうな、とーちゃん来たら、鍵かけといて『帰って』って言うねん」と言わせてしまいました。
子どもに当たってしまう自分に実は気づいていました。
「DVを受けたことがある奥さんが子どもを叩いてしまう」と言われているのと同じで、私が息子につい言ってしまう言葉は、2年半前に旦那に言うべき言葉だったのだと気づいていました。
「アンタが言うこと聞かんかったら、かーちゃん出て行くで。」
心のどこかで「今しかない」と思って、その言葉をぶつけてまくし立てて、1月3日というおめでたい日に旦那を追い出した瞬間、今までヴェールに包まれていた息子が大好きな気持ちがものすごくクリアになりました。
「大好き」を心から表せるようになりました。
私自身、言えなかった苦しみから逃れて、やっと自分の心を取り戻しました。
本当は子どもが大好きで、姪っ子にも何でも買ってしまう、イライラすることはないぐらいに甘いオバチャンやったんです。
本来の自分に少しずつ近づいている気がするのですが、旦那を傷つけてしまったことへの罪悪感が私を襲います。
ところが主人から最後に聞いた言葉が「春休み来るからね、ゴールデンウイークも絶対来るからね…」…。
「ほんで結局、なんにもわかってへんのかい!?」と怒鳴り散らしたくなる気持ちを、またもや飲み込んで、心の奥にしまい込んでしまいました。
別居してから離婚までに7年ぐらいかかった人がいると聞いたことがあり、それまでにはどうにかして、収入を得たいと思っています。
ただ、息子の病気のこともあるので、急がず、のんびり、今は息子に寄り添って暮らしていたいと心から願うのです。
おそらく、私の気持ちにいちばん近い本だと思います。
ただ、アスペルガーと言っても大きく3つの型に分かれていれば、ママ自身のタイプも違うと思うので、自分に合った本を探す方が良いと思います。
どうかひとりで泣かないでください
私自身、あちこちに言いまくっているおかげで、怒鳴った翌日に息子の病院の看護師さんに話を聞いてもらって、少し気持ちが軽くなりました。
いろんな人が言われる「旦那が自分に乗り移ってくる」という意味とその感覚もわかるようになってきました。
怒鳴ってしまったショックや、言われたことを思い返す時間が長すぎて、他のことに集中できなくなるのです。
いつも帰ってもらったあとは、必ずイケメンに自分の心を乗っ取り直してもらうようにしています。
やっと開封できます。思いっきり見ますから。すべて忘れさせてもらいますから…( *´艸`)(笑)
「カサンドラ症候群」という言葉にたどり着くまでに2年半かかった私の経験から、何が原因で辛いのかわからずに闘っているママさんや、気持ちをどこへ向ければ良いのかわからないママさんがたくさんおられるのではないかと思っています。
実は「ワンオペ育児」という、普通ならばほとんどの人が調べないこのキーワードが、その突破口になってくれたらと、心から願っているのです。
本来、旦那さんに認めてもらって愛されていることを感じることで、ママの愛情のバケツは満たされるのですが、カサンドラ症候群のママさんの愛情のバケツは旦那と子どもに注ぎすぎて空っぽなのです。
そこに実の母親まで愛情を求めてやって来られたら、本当に疲れてフラフラになるのです。
あくまで私の考えですが、愛情のバケツは自分で満たしていくしかないと思っています。
そのために、このお買い物ブログを思いっきり楽しむのだとも…。
このブログを好きなものの話で埋め尽くしていこうと思っています。
もし、私と同じように、孤独と闘っているママさんがおられたら、市役所の保健師さんや人権担当の職員さん、24時間体制の子どもの虐待相談電話など、各都道府県にいろんあ相談場所があるので探してみてください。
もし、私と同じように、孤独と闘っているママさんがおられたら、市役所の保健師さんや人権担当の職員さん、24時間体制の子どもの虐待相談電話など、各都道府県にいろんあ相談場所があるので探してみてください。
その担当職員さんがわかってくれず「そうじゃない」と思ったとしても、次に当たり直してみてください。
もし、探す時間と気力がなければ、私にメールしていただけると、それだけでも何かが変わると思います。(お問い合わせフォームからお願いします。)
絶対にひとりで抱え込まずに、誰かに打ち明けてみてくださいね~。
長くなってしまってすみません。
カサンドラ症候群について書き始めると、これだけで違うブログができてしまいそうなぐらいに書きたいことがたくさんあることに気づきました。
誰からも理解されずに、ひとりで悩むママさんの気持ちが少しでも軽くなることを心から願っています。
おすすめの癒しグッズを紹介しています。
無意識にガチガチに緊張してくらしている皆さんが、少しでもリラックスできることを願っています。
記事数はまだまだなのですが、カサンドラに特化したブログもしています。
少しでも皆さんの心が軽くなりますように…。
私自身も、乗り越えられるようにがんばりたいと思います。